昭和の洋風建物の紹介

昭和に入ると、鉄筋コンクリート造の建物が増加している。これらの建物は、基本的には古典主義的なデザインを参考としながら、近代建築運動の影響もあって、細部意匠の簡略化、幾何学化が時代とともに進んでいった。 一方、住宅は大正時代に始まった住宅改善運動と呼応して、徐々に洋風要素が取り入れられていった。ここでは、和風住宅の前面に洋風の応接間を付属させた、洋風住宅の初期の例を紹介している。

福井銀行橘支店福井銀行橘支店昭和2年に大和田銀行武生支店として建てられたものである。同時に建てられた隣接の大和田貯蓄銀行とともに、西欧の古典主義的に基づく重厚なスタイルを誇っていたが、平成13年、市民の願いもむなしく取り壊されてしまいました。この建物について資料をお持ちの方がおられましたらぜひお知らせください。

公会堂記念館公会堂記念館武生町民の寄付を集め、昭和天皇御即位記念事業として、昭和4年に建築されたものである。鉄筋コンクリート造2階建て(地下1階、塔屋部分は6階)、近代ゴシック様式の建物は、武生の街にひときわ高くそびえ立ち、長く武生のシンボルとして市民に親しまれきた。

福井鉄道(株) 福井鉄道(株) 昭和の前期に建てられたもので、戦前の典型的な洋風建築である。